INTERVIEWS
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株式会社キシヤ

福岡市東区松島1-41-21

更新日 : 2019年10月1日
大学生編集部の私が聞きました!
たかぎ
現在、大学3年生。どのような職業で仕事をしたいのか模索中。
ほうし
風邪はあんまり引かないが、歯医者、眼科、耳鼻科と、何かと病院のお世話になっている。

土井アドバイザーに聞いたキシヤのこと

【キシヤにインタビューしてみた感想】

医療機器がどのように病院に届けられ、私たちの命を守っているのかがよくわかりました。私たちの生活には馴染みのないものを取り扱っている企業でしたが、私たちの命を影ながらに支えてくれている、なくてはならない企業・仕事内容に触れ、改めてその責任感を身をもって感じることができました。キシヤさんは、社員の仲がよく、社風がとてもよく、あたたかい人ばかりでした。会社全体で、みんなで成長できる会社だなと思いました。

医療現場では、医師や薬剤師、医療機器だけでなく、両者をつなぐ人がいるからこそ、多くの人の命が救われていることを学びました。また、以前は「商社」と聞くと、ノルマがあり大変というイメージを持っていましたが、「キシヤ」さんではノルマがなく、お互いに協力しあっているからこそ、先輩後輩関係なく従業員同士の仲がよく、なんでも言い合える関係が築かれており、素敵だなと思いました。

株式会社キシヤを取材!

今回は創業100年を超える九州屈指の総合医療商社キシヤにやってきました。医療用ベッドのような大きな機器から、手術に使用される専門性の高い道具、白衣のようなユニフォームなど、幅広い製品を取り扱っています。
お話は、営業担当の隈部(くまべ)さんと綾部(あやべ)さんに伺いました。

 

どうしてキシヤに就職を?

今日はよろしくお願いします。おふたりは大学時代、どんなことを学んでいましたか?

僕は経済学部でしたが、勉強はあまり・・・(笑)
音楽系のサークルで、クラシックギターをやっていて、それに一生懸命でしたね。

私は文学部でした。私も勉強より「よさこい」のサークルに熱中していて、いかに人と関わるかを大事にしていました。

おふたりとも、サークル活動に重きが(笑)
就活の時、福岡を勤務地に選んだ理由を教えてください。

福岡出身なので、逆に出て行く考えがなかったですね。福岡はごはんの美味しさと、大体なんでもあるのが魅力ですかね。

隈部さんと近いですが、私はそれに加えて、ライブの会場が近いこと(笑)
やっぱり交通の便がいいですよね。

キシヤさんに就職したきっかけを教えてください。

2つあって、1つは医療に関する知識・経験がなくても医療に携われる仕事だったこと。もう1つは、基本スタイルが「ルート営業」であることです。新規開拓の飛び込み営業がちょっと苦手で・・・。決まったお客様の元に何度も伺うルート営業で、物を売っていきたいと考えていました。

医療関係の仕事に興味を持ったのはなぜですか?

就活中に祖父が入院して、亡くなったんですね。その時に看護師さんや、医師の方に丁寧に対応してもらった印象がありました。それで医療関係の仕事いいな、って思うようになりました。

私は就活でのたくさんの面接を通して、「会社の雰囲気」や「こんな人たちと働きたい!」と思えることを重視しました。キシヤは誰と話してもいい感じでしたね。

会社が自分の肌に合うかどうか、ですね。

うちは第一次選考でグループディスカッションをするのですが、面接官が人事担当者だけじゃなくて。事務の女性や現場の社員の方も面接官になり、「一緒に働けるかどうか」の目線で見てもらうという特徴があります。

それは、面白い仕組みですね。

 

 

営業職に就いた理由

当初から営業職が希望でしたか?

そうですね。僕は「営業以外ない」と思っていました。じっとしとけないタイプなんです(笑)

綾部さんはどうですか?

私はもともと事務志望だったんですが、採用の途中で「あなたは営業の方が向いているんじゃない?」と言われまして(笑)

そんな経緯が!
いま、営業職になってみて、いかがですか?

結果、よかったと思います。実は細かい作業を覚えるのが苦手で。その点、営業は人と話す仕事ですし「最後は愛嬌」という面もあるので(笑)

病院の現場スタッフから可愛がられるのは、結構大事なんです。

人と人との関係性が重要なんですね。

 

 

在庫管理から看護師さんの相談対応まで?

普段は、どんな仕事をされているんですか?

中小規模の病院やクリニックの営業を担当しています。各施設からの要望を取りまとめて発注したり、製品を現場までお届けします。数十件の担当施設があって、基本的に外周りですね。朝会社を出て、担当施設を回り、17時頃に帰って、次の日の準備、事務作業をして、18〜19時に帰宅します。

数十件って、1日に10件以上、回るんですか!?

だいたい10〜15件くらいです。

すごい!病院によって、販売する機器は異なるんですか?

そうですね。専門の診療科があったりしますし、病院によって何が欲しいかはそれぞれです。

頭が混乱しそうです(汗)
外回りは基本、ひとりで行くんですか?

そうです。大きな納品物の時は、先輩と行くこともありますが、基本はひとりです。

綾部さんも、おひとりで?

今、入社2年目なんですけど、最初の数ヶ月間は先輩に同行して、会話についていけるなっていう段階でひとりになりました。
ただ、私は1つの大学病院を担当させてもらっています。しかも、1人1施設じゃなく、20人くらいで1施設担当するような営業スタイルです。

同じ営業でも、結構違いがあるんですね。

大学病院レベルになると、納品する量もかなり多くなるので。今も周りの先輩からサポートしてもらいながら、頑張っています。一番、苦戦しているのは運転ですね(笑)
病院に着けば、あとはひたすら歩けるんですけど。

院内は広いんですか?

広いです。1日相当歩きます。
仕事内容は大学病院内のあらゆる部署、あらゆる人たちと関わってコミュニケーションをとっています。病院が欲しい物の準備をはじめ、壊れた機器の修理の段取りや、病院の中で困っていることを聞いたりすることもあります。

ほどよい距離感の関係だから、相談しやすいのかもですね。
担当施設には、毎日通うんですか?

毎日ですね。大学病院は、手術件数もベッドの数も患者様も多いので、必然的に要望も多くなります。ひとりでは全てを聞けないので、チームで分担して担当しています。

キシヤの営業は、ルートと提案の2つ営業で、担当している病院には毎日出向きます。
基本はルート営業なんですけど、仕事を広げるために飛び込み営業をやることもあります。

飛び込みは、難しいですか?

難しいですね。その分、取引を始められた時はすごく充実感があります。
もともと取引がないところは、失う物がないから思い切った営業ができるという面はあるかもしれません(笑)

なるほど(笑)
仕事は勤務時間通りに終わることが多いですか?緊急で深夜に病院に呼ばれたりすることもありますか?

定時は9〜18時ですが、毎日18時ぴったりに終わることは正直、厳しいと思います。ただ、仕事量は自分で調整できるので「この日は定時で帰る」と決めたら帰れます。よく聞く「上司が残っているから帰りにくい」とかは全然ないですね。深夜に病院に呼ばれることは、災害時など、稀にあります。命に関わることですので当然だと思っています。勤務としては、その分、振替休日をとって調整しています。

18時に終わらせないといけないのは分かっているんです。終わろうと思ったら終われるんですけど、私の場合は、仕事の合間に資料や本を読んだり、事務所に戻ってから自主的に色々と調べものをして、長くなってしまうことはありますね。最近、やる気に満ち溢れていて(笑)

入社3年くらいは基礎力をつける時期ですので、そういう人が結構います。実際、そこで勉強している人としていない人の差はつくんですよね。とはいえ、働き方改革もあり、20時には電気もパソコンも消えます。この業界は夜遅いっていうイメージがありますが、そこは改善されています。

「残業させられている」わけではなく、自分の学びのために残っているという感覚なんですね。

 

 

個人ノルマがない営業

社員さんはどんな方が多いですか?

明るくて接しやすい方が多いです。わからないことがあったらすぐ質問できるし、丁寧に指導してくれます。そうでないと人間関係が悪くなって、社内の雰囲気も悪くなってしまうかもしれません。キシヤは全体的にいい雰囲気です。

先輩たちは本当によく面倒を見てくれます。部下としては、のびのび働けます。それと、キシヤの特徴として、個人ノルマがないんですよ。

そう。ノルマがあると、社内でライバル関係バチバチになる場合もありますし、もし質問されても相手の成長を止めるためにあえて教えない、みたいなことが起こる可能性も出てくると思っています。

それはいいですね。昔からないんですか?

現会長が現役時代に、そう決めたと聞いてます。社員それぞれ訪問する施設も違うので、社内で戦う必要もありません。協力することはあっても争うことはないです。

他に「働きやすい!」と思うところはありますか?

やりたいことをさせてもらえることですね。具体例としては、私、ずっと皮膚科に詳しくなりたいって思っていたんですね。なぜなら、自分の肌の美容にも繋がるから(笑)
そんな理由なんですけど、やってみたいって話を上司にしたら、「いいやん」って。本当にその担当にさせてもらったんですよね。

 お~(笑)

医療分野ではよく学会とかもあって、自分の仕事で必要と判断されればそういう機会にも勉強として出張させてもらえることもあります。こういう経験ができるのは、モチベーションが上がりますよね。

 

調べる、聞く、教えてもらう。

医療機器の使い方や名称など、覚えることが多いと思うんですが、どういう風に勉強していますか?

私はとにかくメーカーさんに電話して聞いたり、必要な時にはメーカーさんに同行していただいたりします。そこでの説明を横で必死に聞いて覚えます。

メーカーさんが同行してくれるのは心強いですね。

そうですね。ただ、メーカーさんは遠いところから来てくれている状態ですので、とにかくメモを取って次からは自分で説明できるよう頑張ります。最近は自分で本を買って勉強もしていますが、内容が難しいんですよ。ただ、専門書は高いので、買ったからには読まなきゃと(笑)
看護師さんや先生に「ここ、教えてください」って聞いて、教えてもらうこともあります。

綾部さんのキャラクターだから、教えてもらえるのかもしれないですね。

医療機器を売り込む時は、あらかじめ説明書などを読んで説明されるんですか?

説明書だけでは、わからないことも多いですね。用語一つ一つを掘り下げて、メーカーさんに「これはどういうことですか?」って確認して、資料と写真で説明できる状態にしていきます。
現場でどうしてもわからない場合は、ちゃんと「すみません。帰って調べてきます」と持ち帰るようにしています。

僕はネットでも調べるようにしています。関連する論文も出てくるので。例えば、手術の内容とか、機器の使われ方をイメージするために、手術がどういう流れで進むのか知りたい時があります。もちろん、内容は難しいですけど、およその流れは理解できるので、そこに医療機器の知識をプラスして、営業や提案に活かしています。

流れがわかると「次のオペでアレが要る」というのが想像できるようになるので、「こういう機器はどうですか?」って提案しやすくなります。

先を読むというか。勘が良くなるという感じですかね。
隈部さんは、忙しい営業の中で、いつ医療機器の勉強をしているんですか?

基本は社内で勉強することが多いですね。緊急性があるものは、その場ですぐにメーカーに電話したり先輩に相談したりしています。あと、病院の現場では先生が急な手術対応などで、待ち時間が出ることがあるので、そういう時間にも、勉強できたりします。

 

質問への回答はその日のうちに

仕事で心がけていることはありますか?

2つあります。1つは時間や納期などに余裕を持って仕事をすること。そうすると、もし失敗した時もカバーできますからね。
もう1つは、相手の考えを読んで行動すること。今、相手が何を求めているのかを常に考え、「次はこういう依頼が来る」というのを先読みして準備をするよう心がけています。

プロのお仕事ですね。

「調べて欲しい」と言われて調べるのは当たり前です。これを調べて欲しいってことは、こっちも必要かな?と考えて、関連しそうなものを調べておくとか、そういう感覚ですね。

そうすると、同業他社がいる中で、信頼度が上がります。「キシヤさんは、いつもよくやってくれる」って思ってもらいやすいですよね。医療機器は値段が大きく変わらないからこそ、「あなたがいるから、キシヤさんで買おう」と言われるようになることが重要だと思っています。

お客さんとの信頼関係ですね。

私は「これ調べて欲しい」という案件は基本的に「その日のうちに回答する」のを心がけています。実は以前、金曜日に調べてと言われたんですが、答えがすぐにわからず週開けの月曜日にお答えして「遅すぎる」というお言葉をもらったことがありました。
当時の私は、土日は休みなので月曜日は「金曜日の次の日」って感覚だったんですが、看護師さんは土日も仕事をされているので、月曜日にわかっても遅いということで。その時、回答はその日のうちにすべきだと学び、以来、気をつけています。

 

 

やっぱり「ありがとう」が一番嬉しい

 

働いていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

ありきたりかもしれないですが、お客様から「ありがとう」って感謝の言葉をいただくことですね。
ひとつ体験談があって、1年目の時、人事異動があって、外科の施設を先輩から引き継ぎました。知識ゼロのところからですので、初めの頃はよく先生に叱られました。悔しいなと思い、先輩に聞いたり、ネットで調べたり、メーカーに聞いたり、猛勉強して、ようやく先生と話せるようになりました。ちょうどそんな頃、ある手術の時に機器が壊れて止まってしまったことがありました。そんな時、「代わりにこっちを使ってはどうですか」と提案ができて、手術がスムーズに進んだということがあり、叱られっぱなしだった先生から「ありがとう」と言われたときは、ガッツポーズしちゃうくらい嬉しかったですね。

ドラマのような展開ですね!

私も「ありがとう」って言われるときですね。私の担当施設では、「在庫があって当たり前」という状態を保つことが仕事ですので、無い時に叱られることはあっても、あって「ありがとう」と言われることはありません。私もそれが当たり前だと思っていたのですが、担当を変わる時に、「ありがとう」と面と向かって言われ、プレゼントまでもらって。「ちゃんと見てくれていたんだ、1年間頑張ってよかった!」と思いました。

逆にツラい時はありますか?

そのまんま逆ですが、叱られた時ですね。「中途半端な知識で話すな!」と言われた時はガーンという感じでした。それでもっと勉強しなきゃと思ったんですけどね(笑)

私は、メーカーさんに電話がつながらない時ですかね。メーカーさんも忙しいので、すぐつながらないこともあります。そんな時、現場で回答を待っている方に「すみません、メーカーさんにつながらなくて・・・」と伝えるのですが、「自分だけでは何もできない」って痛感する瞬間です。

なるほど・・・。なぜ、おふたりが勉強をし続けるのか、わかった気がしました。
入社後、自身に変化や成長はありましたか?

「責任感」への考え方が変わったと思います。社会人になると、「自分のやったこと=会社がやったこと」になりますから、責任重大です。良くも悪くも日頃の僕たちの行動を見られて、「キシヤさんはそういうやり方なんだ」って思われますからね。

私は中・高・大学と、とにかく勉強が大嫌いで・・・。
初めて「勉強したい」と思ったのがキシヤに入ってからです。それが一番の変化ですかね。上司がいろんな世界を見せてくれるので、どんどん勉強したいって思えるし、それを会社に活かそうと思うようになったのは「私、成長したな」って感じます(笑)

医療は、勉強すれば知識が増えるんです。そうすると、仕事にも役立つ上、自分にも、家族にも、応用できるんです。例えば、病気や怪我をした時、この症状ならこの病院に行ってみようとか。

いいですね。病院って、何科に行けばいいかわからないことありますもんね。

 

 

これからどんな人と働きたいか

今後入社する学生に期待することはありますか?

素直さとやる気を持った人と仕事したいかな。それさえあればいいです(笑)

私は、女性が増えてくれたら嬉しいです。今年、2人の女性の後輩が入社したのですが、チームができたような感じで、嬉しくて。
まだまだ業界的には女性が少ないのですが、キシヤでは増えています。営業畑に女性が入るのは、同業他社の中でも、まだまだ珍しいようですね。

キシヤさんが、業界での一番の例になっているわけですね。

そうなりたいですね。私たちは営業といっても、ガツガツ売り込むより、聞き上手なことが大切です。話し上手よりも聞き上手。それもあってか、キシヤでは物腰の柔らかい人が多い印象です。

ありがとうございます。会社の雰囲気が伝わってきました。

会社の雰囲気に馴染むかどうかは大事だと思います。就活では、それを自分の目と耳で確かめるというか。いろんな企業を見るといいと思いますよ。

面接では成績や資格も見られますが、見る方もやっぱり人間なので。最後は素直さ、やる気のような人格・性質が決め手となりますね。

 

これからの就活のためにもなる話でした。
ありがとうございました。

 

 

【企業情報】
株式会社キシヤ
〒812-0062 福岡市東区松島1-41-21