INTERVIEWS
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株式会社ヤマップ

福岡市博多区綱場町2-2 福岡第一ビル6階

更新日 : 2019年2月22日
大学生編集部の私たちが聞きました!
きでら
実は山よりも海派・・・泳ぐのは大得意。
そね
小学生の時は近くの山でグリーンスカウト活動をしていました。

﨑村さんに聞いたヤマップのこと

【ヤマップにインタビューしてみた感想】
仕事とプライベートが別々ではなく、自分の「好き!」を仕事にできる企業でした。またチームもユーザーもみんなで幸せになれるサービスをつくられていて素敵だなと思いました。お話を聞いて、これからの自分自身のキャリアを考える参考になりました。

「山」という自然に関わるヤマップならではの雰囲気が感じられるオフィスがとてもオシャレで「ここに住みたい!」と思いました(笑)みなさん、仕事とプライベートの間に「山登り」の存在があり、好きなものを仕事にできているからこそ楽しいという働き方がとても素敵でした。お話を聞かせていただいて、私も山登りがしたくなりました!

ヤマップさんに取材


エントランスが早速おしゃれです。

今回の記事では、登山活動をサポートするスマートフォンアプリの開発や、アウトドアコミュニティのウェブサイト運営などを行う株式会社ヤマップさんを訪問しました。登山を趣味としている方にとっては、もはや欠かせないアプリとなっているYAMAPは、一体どのような方々によってつくられているのでしょうか。

エンジニアの大塩さんに、お話を伺ってきました。

 

大塩さんとヤマップとの出会い


今日はよろしくお願いします。早速ですが、大塩さん。ご出身はどちらですか?

出身は静岡県です。

静岡!ヤマップとは、どのように出会われたのでしょうか。

初めての就職先は東京都内のIT企業だったんです。その時、趣味で登山をするようになっていて、はじめはユーザーとしてヤマップのアプリを使っていたんですね。で、ある時、ヤマップがエンジニアを募集しているっていうのを見つけて。自分がユーザーとして使っているサービスの「つくる側に回る」っていうところに魅力を感じて、転職に至りました。

それは面白い展開ですね。では、その時に福岡に移住してこられたんですか?

そうです、それが初めての福岡でした。
学生時代は、山登りも始めていなかったので、そのIT企業時代あってのヤマップですね。

山登りの趣味から、ヤマップに巡り合えたんですね。

完全にそうですね。3年半前のあの日、山に登っていなかったら、多分僕はまだ東京で仕事をしていたと思います。

 

「通勤ストレスのなさ」がいいところ


静岡、東京、福岡と、いろんな場所で学びと仕事を経験されていますが、福岡の良さはどこだと思いますか?

福岡の良さですか。東京との比較にはなりますが、東京では、人の多さ、通勤電車の苦痛で精神的に疲れていましたね。そういう通勤のストレスが、福岡に来て一切なくなりました。その喜びと、あとは街の中心地が博多・天神と集中しているので便利ですね。それから、ちょっと遠くに行けば、糸島に海があったり山があったりする「自然と街の近さ」が福岡の魅力かなと思いますね。

たしかに。ヤマップで働いている方は、そう思っている方が多いですか?

特に、大阪や東京から来た人は、そう感じているんじゃないかと思います。逆に福岡の弱点を強いて言えば、高い山がないので登山ファンとしての物足りなさはあるかもしれません(笑)

登山好きからすると、低い山は登りがいがないという感じですか・・・(笑)

つい、高い山に登りたくなってしまうので(笑)

さすが、趣味が登山なだけありますね(笑)

 

大塩さんは、どんなお仕事?


日頃はこんな感じで働いているそうです。

あらためてですが、大塩さんは、日頃どのようなお仕事をされていますか?

エンジニアとしてアプリ開発を行っています。ヤマップってアンドロイドiOSで2つのアプリを出してるんですが、僕は主にiOS(iPhone専用)のアプリを作っていますね。

1日の流れはどういった感じでしょうか?

1日ずっとアプリ制作をやっているんですけど、1人ではなくて、iOSアプリを作っている何人かのメンバーと分担して作業をしています。お互いに作ったものをレビューしあって、問題なければリリースする、みたいな日々の繰り返しですね。

なるほど。実際にアプリに掲載されている地図や登山に関する情報などは、どのように集められているんですか?

地図に関しては、地図を書く専門の社員がいます。webで公開されている情報などを集めて、ヤマップとしての情報に整理し直して公開しています。

あと、面白いのはヤマップのユーザーさんが、オンライン掲示板やメールなどで直接、指摘をしてくれることもあるんです。「この道は今、こうなっていますよ」とか。そういった情報も確認をとったあと、逐次アプリに反映していき、情報の精度を高めています。

すごい!ある意味ユーザーさんと一緒につくっているような感じなんですね!

 

 

会社のみんなと山登り

社員さん皆さんで、山に登る機会はあるんですか?

ありますよ!ヤマップの制度として、月に1回「社内登山」っていう企画があります。メンバー5〜6人で、実際に自分たちがつくったアプリの検証も兼ねて、平日の仕事の時間に山に登ります。・・・ですが、月1でやれていないこともあります(笑)

社内登山での一枚、多くの社員登山好きであることが一目でわかります

面白い制度ですね!
忙しい時は開催できないこともあるという感じですか?(笑)

そうですね(笑)
あとは、誰かが声をかけないと企画が流れていっちゃうこともあるんですよね。気がつくと「あれ?2か月やってないね」みたいな(笑)

なるほど(笑)
社内登山については、大塩さんも企画を担当されることはありますか?

はい。基本的に社内登山では、九州近郊の山に行くんですけど、夏の時期に行う社内登山の延長戦みたいな企画では、私が2年連続取りまとめに挑戦しました。社員10人前後、泊まり込みで行きましたね。長野県のアルプスの高い山が有名なんですが、そこまで行って。やっぱり抜群にキレイな山でしたね。

長野まで!みなさん本当に山がお好きなんですね。

 

大塩さんの特技:天候を読むこと!?


風のウワサで、大塩さんが気候マニアだと伺ったのですが・・・?

あぁ、そうですね(笑)
なんというか、天気を見るのが好きで。例えば遠く離れた土地のライブカメラで、「ここ今、雨降ってるな」と確認したり、衛星画像を見て「東京曇っているな」とか、天気図を見たり予報を見たり・・・。たしなみ程度に普段から天気を眺めるようにしています(笑)

たしなみ(笑)

ただ、それはおまけ的なところで、本当の目的は「山に登る時の天気を予測する」ために行っています。せっかく山に登るんであれば、いい天気の時に登りたいじゃないですか。
面白いのは、山の天気と街の天気って全然メカニズムが違うので、街の天気予報を頼りにして山に行くと、現場は全然違ったという風になることが多いんですよ。天気予報に曇り・晴れと書いてあるのは、基本的に街なかの天気予報なので。山の天気は、天気図とかいろんな天気予報サイトの予報データを見る必要があって、ある程度、自分で予想できるようになると、山登りは一層楽しくなります。
山に登った時に、私は毎回「ああ、今回の天気予報はダメだったな」とか、振り返りを行って自分の予報の精度を高めています(笑)

面白いです!プロみたいですね。
山に登る時に、山の天気予報も行うという楽しみ方は新鮮に感じました!

山の天気は本当に面白いですよ。ある程度予想できるようになると、本当に1時間単位で自分の予想通りに天気が移り変わることがあるんです。自分の予報が面白いように当たると、もう最高に気持ち良いですよ(笑)

11時までは曇っているけど、そこから急に晴れるみたいな予報を立てて、その通りになるよう、10〜11時くらいまでに山頂に着くよう時間を逆算して、登り始める。そして、山頂について、ちょっとご飯を食べている間にパアっと晴れてきたりすると、「ほれ、見ろ!!」みたいな(笑)

すごい盛り上がってきましたね(笑)
登山仲間に天気マニアがいると、頼もしいですね!

 

ヤマップの社内の雰囲気は?

話は変わりますが、エンジニアさんってずっと室内にこもられていて、あまり外に出られないイメージがあるんですが、ヤマップのみなさんはどうでしょうか?

イメージ通りですね(笑)
本当はヤマップらしく、屋外で「青空エンジニアリング」みたいなことがあってもいいのかなとも思うのですが、なかなか。営業やPRのメンバーは、割と外に出て、撮影やお客さんのところに行ったりします。実際、山に行くこともよくあるんですけど、エンジニアは仕事で山に出る機会はなかなかないので、ほとんどオフィスの中で働いていますね。

やはり、インドアになりがちではあるんですね(笑)
社内はどんな雰囲気ですか?

一言で言うと「静か」ですね(笑)
「ヤマップってオフィス静かですよね」って、最近入ってきた方はほぼ全員そう言います。

静か(笑)

本当に静かなことが多くて、たまに気分転換にイヤホンで音楽を聴きながら仕事してるんですけど。ふとした時にイヤホン外すと、本当に「シーン」としてるんですよ(笑)

みなさん黙々と働かれているんですね(笑)

その静けさでいえば、エンジニアサイドがより顕著ですね。営業サイドは電話したりだとか、メンバー同士で話していることもあるので。

エンジニアと営業の方々は座席が分かれているんですか?

そうですね。ただ、全体的にも静かな会社だと思います(笑)

でも静かな環境の方が、お仕事に集中できたり、はかどりそうですね。

そうですね。たまに盛り上がっている時もあったりしますが、それはそれでいいですし。仕事はしやすい空気だと思います。

なるほど。出勤とか退勤の時間とかは決まっていますか?

今は「フレックス制度」といって、1日何時間働けば、何時に来てもいいよみたいな制度なので、割と自由に働けます。早く起きれた時は早く来て、前日ちょっと夜更かししちゃったなって時は、ゆっくり来るみたいなことも自由にやらせてもらっています。

いい感じですね。チームでの仕事や会議がある時は、この日のこの時間にやろう!と決めて集まる感じですか?

そうですね。会議が早めの時間に入った時には、そこに間に合うように出社します。ただ、そういった時間も話し合って決めるので、融通は効きますよ!

 

大塩さんが仕事で心がけていること


仕事で心がけていることはありますか?

全員に対して「リスペクトの気持ちを忘れない」ことですかね。これは他の会社でもそうだと思いますけど、エンジニア同士はともかく、営業とエンジニアの間には溝ができやすいんですね。営業としては「こういうものをつくってほしい」というのがあって、エンジニアはそれを頼まれる側になります。

たとえば営業がお客さんのところで「これできますよ」と話をしてきても、エンジニアからすれば「いやいや、そんなこと言われても・・・」と、亀裂ができたりするんですね。でも営業としては、もちろんお客さんがいる手前簡単に「できない」とも言えない。そういう難しいバランスになっています。そういったところを自分はエンジニアとして、「営業メンバーを敬う、支える」という気持ちを常に持って関わるよう意識しています。敵ではなく、同じ船に乗っている仲間なので、それを忘れないようコミュニケーションを取っているつもりです。

素敵ですね。ヤマップで働いていて、「働きやすいな」って思うところはどんなところですか?

社長の想いでもあるんですけど、ヤマップには「仕事は私生活の一部」みたいな考え方があって。「家庭のある社員は家庭を大事してほしい」というところが根底にあります。勤退的にも融通が効くし、福利厚生もちゃんとしているので、そのあたりに窮屈さを感じないのが働きやすいなぁと思いますね。プライベートがちゃんと守られているので、安心して仕事ができます。

素晴らしい働き方ですね。
働いていて自分の個性が発揮しやすいなと思う部分はありますか?

山好きで入社しているので、社内的にも「なんとなく山のことで聞きたかったら大塩にとりあえず相談しよう」みたいな雰囲気があって(笑)

なので、営業や提案のことで困っていることがあるとか、僕は山の写真も撮るので、「こういう素材がほしいんだけどいい写真ない?」とか、エンジニアリング以外でも色んなメンバーから話しかけてもらえるんですね。そういったところで、バランスよく力になれているかなと思えるのは、個性が出せている部分かと思います。

大塩さんが撮影した風景写真、とてつもない美しさです

エンジニアとしての仕事以外にも、活躍できるシーンがあるというか。

そうですね。自分の役職を超えて、「山」という軸で色んな関わり方ができる会社だと思います。

いいですね。特に「仕事をしていて楽しいな」って思うのはどんなところですか?

エンジニアと言いつつ技術の話じゃないんですけど、うちは山がメインコンテンツなので、実際ヤマップを使ってくれているユーザーさんを招いた登山イベントとかをやったりもするんですね。それでスタッフとして参加していると、ユーザーさんとその場で交流が生まれ「いつもありがとうございます」みたいな会話が起きるんです。そういった体験は、「自分がサービスの作り手、担い手なんだな」っていう自覚が芽生えて、充実感が湧いてきますね。

もちろん普段アプリを作っていて、「素晴らしい機能をありがとうございます」みたいな、お声をいただいたりっていうのも嬉しいです。日々こうした喜びが重なっているっていう感じですかね。

アプリ制作のお仕事というと、メールなどでのやりとりを想像しましたが、実際にユーザーさんとのコミュニケーションもあるというのは素晴らしいですね。

 

ツラいときにやることは・・・


では、逆にツラい時ってありますか?

技術的に私はまだまだ未熟なので、アプリで作りたいものが思うように作れない時ですね。1時間で終わる予定だったものが、1日経っても終わらない・・・みたいなことがたまにあったりするんですよ。そういった時は、結構精神的にツラくなりますね。

仕事に追われる感じですね(汗)
そんなときは先輩に相談したりされるんですか?

はい!あまりにも詰まったら「ちょっと助けてください」という話をします。

その時、先輩は優しく教えてくれますか?

それはもちろんです。でも自分としては、「頼りないな〜コイツ」って思われたくないなっていう部分もあって、うまく頼りきれない時もあります。

ここは自分としての課題です。仕事としてやっている以上、できないまま終わってしまうのはダメなので。ある程度のところで線を引いて、「ここまで出来なかったら相談して、ちゃんと今日中に結果を残して帰ろう」という判断を大事にしていきたいと思いますね。

なるほど。すごく仕事に対する責任感を持たれているなと感じます。

それもあるんですが、それゆえに相談するタイミングを間違えてしまうとか、「ひとりで抱えすぎていないか?」と先輩から、言われることもありますね。

そういう悩みみたいな部分は、定期的に先輩方と話すタイミングがありますか?

はい、あります。「One on One」っていう制度で、エンジニアであれば、CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)の立場の人と2週間に1度、「最近どうよ」みたいな感じの1対1の面談があります。そこで、半年ごとの目標をすり合わせたりとか、いま困っていることを相談したりできます。

とてもいい制度ですね。

ツラい時にやる息抜きはありますか?

それは予想できていると思うんですけど・・・
週末に山に登ることです(笑)

期待通りのお答えですね!(笑)
それを待ってました!

ただ、個人的意見ですが、山登りって疲れませんか?
次に日、お仕事だったりすると、リフレッシュというより疲労がたまってしまうような感じがするんですけど・・・


写真に写っているのは大塩さん、冬場も登るんですね!

日頃の仕事の疲れは「精神的な疲れ」なんで。山に登ると肉体的には疲れるんですけど、「精神が全回復」するんです。なので、登山後の1週間は精神が全回復した状態からスタートできます(笑)

そして、1週間をかけてだんだん精神はすり減っていくんですけど、その間に肉体は回復していくので、いい感じのループになります(笑)

すごい理論!(笑)
でも、すごく面白いバランスの話ですね!

 

エンジニアや山に関わる仕事に就くには?

これまで転職なども経てきた大塩さんが考える、今後のイメージを教えてください。

これは結構難しくて、「今何をやりたいのか」をその場その場で判断しながら生きているので、10年後にどうなっていたいか、明確なビジョンがないっていうのが正直なところですね。

では、「ヤマップは天職だな〜」って思うことはありますか?

それは思いますね。例えば今ヤマップを辞めたとして、自分は仕事としてどんなことができるかということを考えた時に、答えがパッと出てきません。山には何かしらの形で関わっていきたいっていうのは、想いとしてあって。それに、自分がこれまでやってきたエンジニアのキャリアを重ねた時に、ヤマップがベストな場所なのかなっていう感触があります。ヤマップがある限り、ヤマップで頑張っていこうかなと思っています(笑)

素敵ですね!そう想えるお仕事に、私も就きたいなと思いました。

最後に、エンジニアが自然と共存して新たな価値を提供するヤマップのような仕事に就く場合、勉強しておくべきことや、持っておいてほしい気持ちなど何かアドバイスをいただきたいです。


私は就職するまで、全くITスキルは無かったですし、勉強もしていなかったので、こういったアドバイスはなかなか難しいですね(笑)ただ、エンジニアとしてであれば、これからやりたいことや技術が自分の中にあるなら、それを今のうちから磨いていけば間違いなく良いものにはなるだろうと思います。

山という業界(?)に関して言えば、職種問わず、「山が好き」っていう気持ちがあればやっていけますよ。私も完全に山が好きっていう気持ちだけなので(笑)
その気持ちがあればいい仕事ができると思います!


ヤマップさんらしい回答です!
ありがとうございます!本日はありがとうございました。

 

【企業情報】
株式会社ヤマップ
〒812-0024 福岡市博多区綱場町2-2 福岡第一ビル6階