INTERVIEWS
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株式会社 ラップ

福岡市中央区白金2-2-6 ラップビル

更新日 : 2018年12月25日
大学生編集部の私たちが聞きました!
ちかみ
福岡出身。栄養学を学んでいます。ラップは歌えません。
かわべ
マスコミ志望で就活中。本は読むが、テレビはアニメばかり見ている。

原田代表取締役社長に聞いたラップのこと

【ラップにインタビューしてみた感想】

フレンドリーな空気が流れ、風通しの良い会社だと感じました。映像業界=激務というイメージがありましたが、月1回の社員面談があること、社長さんや上司の草場さんたちの社員さんへの接し方などを見て、とてもホワイトで素敵な会社だと思いました。


ベテラン社員さん、若手社員さんの2つの目線からお話を聞けて、幅広くラップさんのことを知ることができました。「映像の仕事」と言えばテレビ局というイメージだったので、こうした業界のことを知ることができて面白かったです。実際にカメラを持たせていただくという貴重な体験もさせてもらい、とても楽しく取材させていただきました。

 

今回は総合映像プロダクションのラップへ

今回は、総合映像プロダクションの株式会社ラップさんにお邪魔しました。
福岡市内各地で流れるテレビ番組の撮影や制作をはじめ、CMや企業のVTRなど幅広い実績のある企業です。
そんな中でも、長らくテレビ業界に携わっておられる草場さんと、新人女性カメラマンの井本さんにお話を伺いました。

 

業界歴27年、草場制作部長


よろしくお願いします。まずは草場さん個人のことについて聞きたいのですが、テレビ・映像業界に入ろうと思ったきっかけは何ですか?


最初はテレビ・映像関係ではなくて、従業員3000〜4000人くらいの企業で、コピー機のエンジニア兼営業をしていたんですね。ただ、その当時、劇団に所属していたんですよ。


劇団!


小さな劇団なのですが、そこの先輩がテレビタレントをやっていて。ある時その先輩が交通事故に遭って、出演予定の番組に出られないと…。それがケーブルテレビの小さな番組だったので、「誰でもいいから!」と言われ、なぜか私が代打で出ることになって(笑)


すごいきっかけですね(笑)


普通はテレビに出ると、表舞台に出ることに「面白い!」ってなると思うんですけど、私にとっては、その時会った番組のディレクターさんがかっこよくて印象に残ったんですね。それがこの業界を目指した原点です。先のことを何も考えず、その勢いで勤めていた企業を辞めました。それから半年間アルバイトしながら、やっと制作会社にたどり着いたんです。
当時この業界は、なかなか入りにくくて。今でこそ人手不足の時代ですけど、私が入社する時なんか、30人くらい面接して、3人しかとらなかったんですよ。


そのディレクターさんのかっこよさっていうのは、どういった感じですか?


いわゆる「コテコテのテレビマン」って感じです。タレントさんとすごく仲が良いとか(笑)
それでいて、的確に「こう撮りたい、カメラさんここを撮るからこれもお願いしますね」っていう、指示がスパッと出たり。それが、すごくかっこよくて。もちろん、タレントさんと親密になれるんだっていうのも魅力的でしたけどね(笑)

 

そもそも「ディレクター」ってどんな仕事?


ところで、ディレクターがどんな仕事なのか、改めて教えていただけますか?


ディレクターと言ってもCMディレクター、TVディレクター、テレビショッピングのディレクター、イベントやウェブ用の映像ディレクターなど、何種類もあります。共通しているのは、「まず企画のアイデアを出す」ことです。それからプレゼンをして、企画が通れば、それを実現するためにアレコレ考える役割ですね。


なるほど。


ディレクターは「想像力豊かな人」が多いですね。じゃないと厳しい。ずっと悩んで、いろんなことを発想しつづける。企画を具体化するために、台本を書いて、撮影に行く。撮影の時には、タレントさんやカメラマンさん、音声さんに指示を出す。そこは映画監督のような感じになりますよね。

アイデアマンでもあり、監督でもあると。


ですね。それも撮って終わりではなく、今度は編集作業があります。映像をつないだり、字幕を入れたり。BGMも大事ですね。音に関しては「音効」っていう仕事(映像に音をつける仕事)があるんですけど、その指示もディレクターの役割です。あとはナレーション。その原稿を書くこともあります。映像が完成して納品され、放送をするまで、その過程すべてにディレクターの出番がありますね。


最初から最後まで、ずっと寄り添っていく仕事なんですね。


まさにそうですね。ディレクターは大きな責任のある仕事です。考えたことを、ある程度自由にできますが、そこに責任が伴います。実際には、たくさんのスタッフの力があって完成していますが、視聴者が「この番組誰が作ったの?」ってなった時は「あぁ草場っていうのが作ったんだ」っていう風に思われますからね。

 

「テレビの反響で行列ができた!」と言われる喜び


やりがいはどのあたりに感じますか?


やっぱり、食べ物屋さんのロケ番組を放送したりして「テレビの反響がすごくて、行列ができたよ!」なんてことを言われた時が、すごく嬉しいですよね。あとは、ウワサ話で「あの番組みた?」と話題になっていたりとか。


おお〜。それは嬉しいですね。


あとは、「0から1をつくる」ことですね。規模もいろいろで、番組の中の1つの企画をやることもあれば、自分で企画を考えて、スポンサーを見つけてきて、テレビ局に企画書を持っていったりします。
若い時、初めて番組の最後に流れる「ロールスーパー(スタッフロール)」に自分の名前が出た時は、感動しましたね。全国放送で、自分の名前が出た時は、ビデオテープが劣化するほど、そこだけ何回も見ました。


番組に自分の名前が出るというのは、考えてみるとドキドキしますね。


そうなんです。だからこそ、よく先輩に言われていたのは「取材したお店をテキトーな扱いにするな」ということでした。「もしかすると番組のせいで、その店が潰れるかもしれない。それはディレクターの責任なんだぞ」って、ずっと言われていましたね。これは、いまも心がけています。取材先の方と、コミュニケーションをしっかり取って、自分がいいなと思うところは取材後もずっと連絡をとっています。それもあって、たまに「草場くん元気?」って、80歳くらいのおばあちゃんから電話かかってきたりもしますよ。
私の場合は「人が好き」なので、番組を作る過程で、人とのコミュニケーションがどんどん増えていくっていうのもやりがいになっています。

 

ラップのお父さん。


ラップに入ってからは、どのようなお仕事をされていますか?


「制作部長」という役職を務めています。「部下のケア」がもっとも大きな仕事です。管理職になると、みんなの働きやすさがポイントになります。具体的には制作に関する指導を中心に、ディレクターの演出指導や編集のチェック。入って半年くらいの子には、この業界のことや映像の見せ方などを伝えたりしています。私はこの業界で27年やってきたので、逆にどれだけ自分がその子の目線に合わせられるかが大事ですし、教えることはやりがいでもあります。


草場さんの多彩な経験値を、部下に共有しているんですね。


この仕事は、映像を作るだけではなく、一般の人と接することが多いんですよ。だから人との接し方も大事です。押し付けは良くないけれども、基本は笑いながら楽しく働いてほしいと思っています。「働き方」っていうのは、その年代・時代によって考え方が変わってきますよね。私は今、47歳なんですけど、テレビ業界に入った当時は働き方が、色々とすごかったんですよ(笑)いまの時代に、当時と同じようにするのは嫌ですしね。時代にあった形を模索し、実践しています。今ではもう「ラップのお父さん」と言われています(笑)

インタビュー中も、終始ほがらかで、器の大きさを感じる方でした

お父さん!(笑)たしかに、草場さんは親しみやすい上司という印象があります。


部署を超えて、相談を受けたりもしますね。制作班なんですけど、技術班とも話したり。年齢が離れているので、かえって接しやすいというのもありますね(笑)
もうひとつの大きな仕事は、顧客の新規開拓ですかね。ラップはこれまでテレビがメインだったんですけど、CMの仕事や、企業の仕事を取ってきたり。新規事業のため、いろいろ動きまわっています。65歳定年と思うと、あと20年もないので、自分が定年退職した後に今の若手たちに仕事がうまく残るように、新規開拓をしておきたいという思いですね。


お、お父さん・・・!かっこいいです!

 

寝れない時代を経験して


逆にツラいことや大変なことはどんなところでしょう?


業界歴が長いのでツラい体験はたくさんありますよ。まず、考えるのがディレクターの仕事なので、どんな時もアイデアを生まなきゃいけない。お客さん、スポンサーさんからすると「ディレクターはなんでも知っている人」と思われているんですね。苦戦したので言えば「株とかNISAの特集を組みたい!」とか。その時は、家に帰ってずっと本を読んで勉強して、それでも足りず、結局3ヶ月くらい銀行に学びにいきました(笑)


そんな大変な下準備が…!


インターネットでもある程度わかりますけど、正しい情報かどうか判断が難しいので。手軽に得られる情報よりも、「確実な情報」を大事にしています。放送したあとに、これ嘘でしたっていうのが、もっともツラいので。あと、今はもうないんですけど、何しろ寝れないこと。人が起きている時間帯に打ち合わせやロケに行くので、必然的に人が寝ている時間帯に編集や、台本作成などの作業が入るわけですよね。ひどい時は基本の睡眠が3時間という時代もありました。もちろん今はないですよ(笑)
自分もしないし、会社の人間にもさせないようにしています。ただ、仕事の特性上、働く時間が決まっていても、どうしても不規則なところは出てきます。その部分の管理は丁寧にしていて、どうしても夜遅くまで撮影がある時は、翌日はお昼からの出勤にしたりですね。


この業界は激務のイメージがありましたが、そうした配慮があると、安心して働けますね!


部下が悩んでいる時は、すぐに察知できるものですか?


そうですね、なんとなくわかります。「悩んでるの?」と言うと、「そうなんですよ」って。ラップでは、スケジュール管理をパソコンでやっているんですけど、1日に何度もみんなのスケジュールを見ます。どんな仕事をしているか把握する意味もありますが、新人さんは自分で仕事を持ってくるのは難しいので、なるべく空きもでないようにしています。「明日何すればいいんだろう」という状況もツラいですしね。
休みの状況判断もここでやっています。どうしても土日ロケとかはあるので、その時は次の週に連休を入れたり。休みをしっかり確保して、リフレッシュできるように調整しています。


取材の仕事だと、撮らせてもらう人に合わせたスケジュールになりますよね。


そうですね。イベント撮影なら基本的に土日ですしね。飲食店は、お昼はお客さんが多いので夕方の前にとか。百貨店とかだと、お客さんが帰ったあと21時からの撮影になったり。美術館・博物館もですね。そうなると勤務時間が朝から夜まで1日中とかになってしまうので、きっちりこちらで切ってあげることが必要です。今の時代、自分の時間も大切だと思っています。


ラップでは、草場さんが一番年上になのですか?


いえ。54歳の技術部長がいらっしゃいます。ラップは、今期9年目で、最初2人で始めたんです。それが来年の春で、アルバイトも入れると50人規模になるんです。急成長している分、ケアをしっかりとしています。年齢がある程度上の人がそれぞれの部署に入ってきて、でも偉そうにはしていなくて。そういう和気あいあいとした雰囲気は、働きやすい会社だなと思います。ただ、若い世代の悩みは、ちゃんと聞かないとわからないので、必ず月に1回の面談をしています。勤務時間やスケジュールの確認と個人面談で悩み相談という形です。


それはいいですね。何もない時に自分から切り出すのは難しいですが、面談の形だと悩みも話やすそうです。

 

若手に負担・不満のない会社づくり


今後のラップについて、なにか考えていることはありますか?


ラップには、ここ2~3年で新しい人間が一気に入りました。いろんな人が入ってきたからこそ出来る「体制づくり」についてはよく議論をしています。来年4月には50名規模の会社になりますので、5年後には100人規模くらいなのかな!?みんなのレベルが上がって、会社にいなくてもいいじゃん!っていうのもあり得るのかなと。


働き方が多様化するようなイメージですか?


ですね。「あいつ今日どこ行ってんの?」「今日、北海道らしいですよ」とか。なんだったら「アメリカ行ってます」とか。実際に、NYやハワイでのつながりもあるんです。ただ、いまは人がいなくて動けない現状で。仕事の可能性は、実はいっぱいあるんですよ。
ただどうしても、この業界はまだ、これまでの「3K(きつい・汚い・厳しい)」のイメージが払拭できていないと思うんですよね。ようやく最近、働き方改革が始まって、少なくともラップでは「徹夜させない」ことを徹底しています。徹夜で仕上げるなんて言いだしたら、むしろ怒りますよ(笑)
野望としては、会社の規模を大きくしようと思っています。これまで個人で培ってきたルートやつながりを活用して、ラップとして仕事を受けることで、どんどん若い方が活躍できるようにしたいです。私はこの年齢で入社したためかもしれませんが、ラップに全く不満がないんですね。そうした「不満がない」という良さを若手の人にも持ち込みたくて。なるべく負担・不満のない会社づくりを目指していきたいです。


素敵ですね。草場さんに最後の質問なのですが、「この仕事を目指して欲しい!」と思うのはどんな人ですか?


う〜ん。変な話ですが、私「やりたい仕事」ってなくて。というか、これもやりたいし、あれもやりたいっていう感じで。だから何したい?って聞かれても逆にわかんない。「やってないことをやりたい」っていう風に思っているんです。そんな性格の人はこの業界、合うと思います。
私も最初に言った通り、もとはエンジニアで、ディレクターへの憧れから入っているだけですしね。映像の専門学校を出ているわけでもない。それでも、この27年やってきて、とりあえず福岡のテレビ業界では、結構有名になれました。草場という名前が珍しいのもありますが、自分が立ち上げた番組がいまだに続いたり、視聴率が高かったりっていうのは、嬉しいですよね。この仕事が面白いのは、正解の演出が1つじゃないことかなと思います。3人のディレクターがいたら、作り方も3つあって。でも、それでいいと思うんですよ。作り方よりも、「どれだけ自分が楽しく制作できて、その仕事を人にちゃんと言えるか」というところが重要だと感じています。


大事なのは、自分に誇れる仕事ができたか、というところですね。心にしみました…。

 

*****続いては、女性カメラマンの井本さんにお話を伺いました*****

 

ラップなら色々できる


よろしくお願いします。井本さんは、もともとテレビの撮影に興味があって、ラップに入社されたんですか?


もとをたどれば「グラフィック系の仕事」がしたいと思っていました。でも、もちろん映像に関わる仕事も興味はありましたよ(笑)映像も最初は、ディレクター志望だったんですけどね。


そうなんですね。いまは、カメラマンですよね?そこに至った経緯を聞かせてください。


ディレクター志望で入社したんですが、早い段階でテレビ局の報道部のアシスタントとして出向になったんですよ。そこで、2年くらい働いて。その時にカメラもかっこいいなと思ったことがきっかけで、カメラマンを目指すようになりました。


ラップさんでは、そうした希望も通るんですか?


通りますね。うちの会社は、そこがいいなと思います。「編集をやりたい!」と伝えたら、ちゃんと聞いてくれますし。私はいまカメラアシスタントですが、編集に関わっていたこともあります。ラップでは「技術」と「制作」、どちらもできる可能性があります。


両方できるというのはすごいですね。先ほど草場さんに聞いた月1の面談の際に、そういう希望を伝えるんですか?


そうですね。ただ、全然それに限らないですよ!面談の日じゃなくても、普通に話せます(笑)相談はかなりしやすい職場環境だと思います。


そういう空気が流れているのは素敵ですね。いろんな仕事をする中で、カメラの経験が活かせたり、逆に他の仕事の経験がカメラに活きたという経験はありますか?


私は半年くらい編集を手伝っていた時期があるんですけど、それはカメラの技術に活きているかもしれません。たったの半年なので、あんまり自信持っては言えないですけど(笑)きっと活きている…はず!ただ、カメラマンも編集をやったほうがいいというのは、よく言われていますよ。

 

映像の撮り方には「個性」がでる


カメラマンになるといろんな所に行くと思うんですけど、一番楽しかった現場ってどんな感じですか?


楽しかった現場は、いっぱいありますね!一番を決めるは難しいですけど、県外に行って、ロケもスムーズ終わって、ご当地の美味しいもの食べて、サッと帰ってきたりできたら、楽しい現場だったなって思いますね。あ、ちゃんと仕事はしてますよ(笑)


まさに取材の醍醐味ですね(笑)


ですね!北海道に行ったこともあります! 普段は、九州の現場が多いですけどね。もちろん 時期によってもマチマチですけど、多いときは、週3回、県外での仕事なんて時もあります。


いろんな土地で、いろんな体験ができて、楽しそうですね。
逆に福岡のいいところは、どんなところだと思います?


それはもう、美味しいご飯屋さんと飲み屋が多いことですね(笑)


福岡は食事が美味しいというのは、よく聞きますよね。行きつけみたいな店もありますか?


ありますよ!飲みにいくのが結構好きなのもありますし、会社の周りにもたくさんお店あるからいいですよ。


飲みにいく環境が整ってますね(笑)
ちょっと話は変わるんですけど、テレビで番組を見ているときに、「ああ、こういう映像いいな」とか、「ココはこう撮った方がいいんじゃないか」って思うことはありますか?


あぁ〜ありますね。でも、それを取り入れてやってみたら社内では「それはない!」とか、言われることもあります(笑)
カメラマンの仕事は、基礎的な技術は共通していますが、撮り方に個性がでるので、人によって正解が違うのもおかしなことじゃないと思います。指示の内容と求められている表現の方法が違う気がする…ってことも結構ありますよ(笑)でも、そのくらい難しい仕事だと思うので、いろんな意見の中でいいものを取り入れながら、やっていくことが大事だと思っています。


同じ指示でも、人によって受け取り方や表現が変わるのは、おもしろいですね。自分で撮った映像を編集することはありますか?


そうですね、特に自分が撮ったものを編集すると勉強になります。「つながり」を考えるにはベストです。あ、でも他の人が撮った素材での編集も勉強になると思いますけどね。


たしかに自分で撮った映像を編集すると、「こう撮ればよかった」という箇所がはっきりしそうですね。他人の映像は、こういう撮り方があるんだっていう発見がありそうですね。


ほんとその通りで、テレビが教科書ですよ。


いま、Instagramが流行っていますが、綺麗な撮り方のポイントとかありますか?写真と映像とでは、違いがあるかもしれませんが、プロとしていかがでしょうか?


私がプロ目線で言うんですか?(笑)
う〜ん、まず映像だったら、普通の人は「ヌル〜」っとカメラを動かしがちですよね。でもプロは「とめ」がちゃんとありますね。例えば、「Aさんを撮って、パッとBさんに!」みたいな(笑)表現が難しいですが、「ヌル〜」じゃなくて、「スパッ」と動かすというか。


お〜なるほど。


自分はその状況を目の前で見ていますが、映像で見てる人は断片的にしかわからないですよね。それを的確に伝えるために、どういうカメラワークをすればいいかっていうのが難しいんです。だから、その手段のひとつとして「伝えたい部分」でピタッと止める。
ただ、自分が撮りたいものじゃなくて、映像を見る人はどういう絵が見たいのかな?と想像して撮ることが重要だと思います。


なんかわかった気がします。写真はどうでしょう?


写真でいうと、私は「縦の線」が頭にぶっ刺さってるみたいな構図は、すっごい気になります!間抜けに見えちゃう!一言で言うと、写真の「背景」を気にしましょうということですね。

ちょっとわかりにくいですが「縦の線」が頭に刺さるとは、こんな感じの絵


たしかに背景は、あんまり気にしてないかもです。


でしょ?普通はメインの被写体しか見ないと思うんですけど、実は「抜け」の方が大事なんです。余白をどのくらい開けるかとか。自分で撮る時は、とにかく絵が間抜けにならないように気をつけますね。

 

取材先からのお礼は究極の喜び


仕事をしていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?


いま朝の番組で天気の中継をやっているんですが、その番組で自分の納得のいく映像が撮れた時は、やりがいを感じますね。


「今日は狙い通り撮れた!」というような充実感ですかね。モチベーションが上がる瞬間ってどんな時ですか?


アシスタントの時は、「今日付いてきて!」って指名を受けたりすると、「あ!認められた」という感じがして、モチベーションが上がってましたね。カメラマンとしてはまだないですが、「この案件は井本が行って!」って言われたら、モチベーションにつながると思います。


評価されている、他の人が認めてくれた、という感触は嬉しいですよね。


それと、先輩とパン屋さんに取材に行ったことがあって。後日、そのパン屋さんから「丁寧に取材してくださって有難うございました。カメラの映像からも熱意が感じられました。」というメールが届いたんですよ。それ聞いて、「わ!すごい!これは究極の喜び!」って思いました!


会社の仲間だけでなく、第三者から言われるのは、さらに喜びが大きいですね!


逆に仕事しんどいな〜って思うのって、どんな時ですか?


それは、ロケが思ったよりも長くなってしまった時(笑)

 

人生で初めてビデオカメラを担ぎました

実際にお仕事で使われているものなので、ドキドキです

 


基本、体力的なツラさですね(笑)
精神的なツラさは、あんまりないですか?


そうですね〜めっちゃ怒られた時とかですかね。ロケの最中に怒られたりしたら、はぁ〜帰りたーいってなることはありますよ(笑)
「なんで、あの場面はああしたの?」とか言われて・・・「なんで?」って聞かれても答えられないから、あぁどうしよう(泣)って感じで・・・。


怒られるのは、誰でもツラいですよね。ヘコんだ時は、どうやって解消してますか?


でも実際には、会社に帰ってくると先輩に慰めてもらったりするので、それで「次も頑張ります!」ってなりますね。大体は、先輩カメラマンがフォローをしてくれます。


怒ってくれた先輩自ら、フォローもしてくれるんですか?すごくいい先輩ですね!


そうなんですよ。撮った映像を一緒にプレビューして、「次はもっとこうしなさい」とか、「ここはこうした方が良かったよ」とか言ってもらう時もあります。
もうひとつツラいのはどう撮影したらいいのか全然わからない時ですね。指示がとれなくて、どうしていいかわかんないって時がたまにあるんですよ。


何をしていいかわからない時ってことですか?


そうですね。ただ画を撮ればいいのか、どんな絵を撮ればいいのか。自分で考えてやってみるものの、それがあっているかどうかが不安なんですよね。大体、そういう時は「迷いが画に出てる」って先輩から言われますけど(笑)


さすが、先輩ですね(笑)

 

映像制作に関する全てが社内で


会社の雰囲気はどうですか?


風通しいいと思います。ラップは「技術」と「制作」と「編集」そして「総務」の4部署に分かれてるんですけど、特に部署内での助け合いは、かなり多いと思います。
困った時は先輩たちに「どうしたらいいですかね」って相談すると、丁寧・親身に考えてくれます。困った時に一緒に戦ってくれる感じは、すごくありがたいですね。 若手が困っていたら、どんなに疲れてても何時間でも話に付き合ってくれたりします。


素晴らしいですね。お話を聞いてみて、僕が想像していた映像・テレビ業界のイメージと全然違うなと思いました(笑)
働き方もクリーンで、先輩との関係もいいとなると、完璧じゃないですか。ほかには、ここがラップの働きやすいポイントってありますか?


映像制作に関する全ての工程の部署が社内にあるので、「ここどうっすか?」って、他の部署に気軽に聞けるところですね。


なるほど。それは珍しいことなのですか?


珍しいとは思います。このおかげで、映像が完成するまでのスピードが早いと思います。編集が他社にあるとしたら、メールで映像データを送って、確認してもらって、打ち合わせをして・・・みたいな感じになりますけど、ラップなら上の階に行けばそこまで一気にできるので。


そういうことですね!井本さんが上司と話している姿を見ると、すごく距離が近いように感じました。社長や上司のみなさん、話しやすいですか?

代表取締役社長の原田さん


話しやすいと思います!みんな若いのも特徴ですね。
社長も元技術者なので、よく話をわかってくれます。一緒にロケ行ったりもするんですよ(笑)


社長とロケ!(笑)

 

仕事のスタートはロケ次第


会社で働いてみるって、どんな感じですか?やっぱり大変ですか?


学校だと、朝早い授業時とかでも9時位だし、夜は遅くとも17時位に終わると思うのですが、例えば、天気予報中継やパン屋さんや漁師さんのような朝早くからお仕事されている人の取材などや24時間TV、花火大会、ワールドカップのパブリックビューイングの取材などのは早朝とか夜遅くまで仕事になる時は時々出てきます。
この業界はどうしてもそういうことは起きちゃいますよね。


スタート時間が不規則時もあるんですね。


ですね。でも、私自身はデスクワークより現場の方が楽しい派なので、その方がいいです(笑)


プライベートの予定が立てにくいとか、そんな悩みはないですか?


それは多少ありますね。例えば、地震・台風とかが来た時は、急遽出勤になったりします。


あ!中継ですか!?そうなると天気にはすごく敏感になりそうですね。


そうですね。あとホークスの試合とか、ワールドカップとか。時事ネタを把握しておくのも重要ですね。とはいえ、休みの希望はしっかり出せるので、問題なく休めますよ。先輩に相談するとちゃんと聞いてくれます。もちろん有給も通ります(笑)


しっかり休みがあって、よかったです!(笑)
ただ、こうした業界に女性が入るっていうのは、何かちょっと敷居が高いというか、体力的に厳しそうなイメージもあるんですけど、そういう点はどうですか?


それほど違和感ないですよ。他の会社さんにも技術の女性の社員さんはいますし、最近は技術系にも女性が増えてきてます。また他の部署の制作部、編集部、写真部や総務部は女性がたくさん働いてます。


へ〜意外です。家庭との両立とかはどんな感じですか?


子どもがいる女性カメラマンさんもいますし、そのあたりも、結構今風に改善されてきているのではないでしょうか!?


時代に合わせて、業界もいい感じに変わってきているんですね。

 

 

「元気な人」ウェルカム。


最後の質問ですが、「こういう人はラップに向いてる」、「こういう人に入って欲しい!」という人物像はありますか?


えー。難しい(笑)いろんなものを取り上げて紹介する仕事なので、本当にいろんなものに興味があったり、知らないことを面白がれる人には、合うんじゃないでしょうか。私的には、元気な子だったら誰でもウェルカムです(笑)


シンプルでわかりやすいですね(笑)


そう。なんやかんやで、体力が必要な仕事ということです(笑)


すごく伝わってきました。今日はありがとうございました。

 

 

【企業情報】
株式会社 ラップ
〒810-0012 福岡市中央区白金 2-2-6ラップビル