
髙橋会長に聞いたGSタカハシのこと
【GSタカハシにインタビューしてみた感想】
インテリア系の会社というと、専門知識やセンスを持った特別な人しか働けない場所なのかなぁと思っていました。しかし、GSタカハシさんでお話を聞いていると、入社した後でも先輩やお客さまから学べるということがわかりました。人としても成長できる取り組みを行っていたりと、人と人との関わりを大切にしているとても温かい会社だなと思いました。
インテリアの製造卸販売
今回は1940年創業のインテリアの老舗、GSタカハシさんを取材しました!ふすま紙から、壁紙、カーペットなどの床材、カーテンなど、幅広く住環境にまつわる商品を取り扱っています。多様なニーズに応え、丁寧な対応で内装業者などからの厚い信頼を得ているGSタカハシ。働く現場は一体どんな感じなのか、営業部の山口さんに伺いました。
一人あたりの担当件数は〇〇社!?
今日はよろしくお願いします。山口さん、ご出身はどちらですか?
福岡です。ずっと地元で暮らしています。
大学も福岡だったのですか?
そうです!福岡大学の商学部を卒業しました。
なるほど。では、まず、普段どんな仕事をされているか教えてください。1日はどんな流れですか?
自分は営業なので、基本的に1日中外回りですね。具体的な内容としては、現場に壁紙や床材などの材料を届けたり、その現場でどういった商品を貼ったらいいか、どういった施工をしたらいいのかをお客さんと一緒に打ち合わせをしたり。
あとは、そうした材料の寸法や数量の必要量を計ったりしますね。それが決まったら次は発注をしたり、空いた時間があればお客さんの事務所を訪問したり。コーヒーを出してもらったりする場合は、それをいただいたり(笑)
ずらりと並ぶ資材
一言に営業と言っても色々とやることがあるんですね。お客さんの訪問では、なにか話をしたりするんですか?
ですね。仕事のことも話しますが、それ以外のことも話したりしますよ。
訪問するお客さんは、毎回変わるものですか?
いや、一応ルートセールスなので、決まっています。一人当たりの営業マンが担当している件数がだいたい60~70社とかです。
そんなに多いんですか!?
はい。一箇所行くたびに、ぐるっと近いところを回ります。なので、今日は筑紫野を回ろうとか、太宰府を回ろうとか決めて一日働きます。施工業者さんの事務所だけでなく、施工現場にも寄ったりします。
施工業社さんが主な営業先ですか?
そうですね、施工業社さんです。
なんとなく、お仕事のイメージが湧いてきました。それにしても、ひとりで60~70社って、すごいびっくりしました。
多いからこそ、あまり回れてないところがあったりすると、そういったところがライバルの皆さんに発注をされたりすることもあるんですね。そんな時は、もう一度、こちらもしっかり訪問して、また注文をいただけるように頑張ったり。そういう風に成果が出て、状況がひっくり返ったりすると楽しいです。
オセロみたいな感覚というか(笑)
そんな感じですね(笑)
GSタカハシは健康にいい会社?
GSタカハシとの出会いや、ここで働きたいと思った理由をおしえてください。
会社の合同説明会が出会いですね。働きたいと思ったきっかけとしては、もともとインテリア業界に少し興味があったのと、単純に「インテリア総合商社」という響きがかっこいいなと(笑)
シンプルな理由ですね(笑)
大学時代もそういった分野の勉強をされていたんですか?
いや、特にそういうわけではなくて。自分の部屋のインテリアとか、そのへんにちょっと興味があった感じです。
なるほど。インテリア業界とかを目指したいという大学生はたくさんいると思うんですが、そのイメージでGSタカハシに入るのって相性いいと思いますか?
それは・・・うーん、どうでしょう(笑)
えっ(笑)ちょっと違う感じですか?
「インテリア業界」っていうと、なんかこうイメージされるのが、ピシッとスーツ着てオシャレなネクタイして、なんていうか・・・
おしゃれなネクタイ(笑)
とにかくオシャレな感じですよね(笑)それで例えば、設計事務所とかに行って、打ち合わせしたりするイメージとかがあると思うんですよ。
うちはどちらかというと「問屋業」に近い仕事もあって。商品の配送も大事な仕事のひとつですし、作業着を着て重たい材料を持って行ったりする、比較的泥くさい仕事もやっているので、そういった意味では「インテリア業界」といううとギャップがあるかもしれません。実際に、結構体育会系の先輩が多いです(笑)
なるほど。そういう意味合いですね!
仕事をしながら体を動かして汗をかけるのは、面白いところかもしれません。社会人になって基本デスクワークだと、あんまり汗かいたりしないですよね。
たしかに。実際、山口さんもシュッとされてますもんね。
はい。健康にもいい会社かもしれません(笑)
運動好きに、相性のいい会社ということで(笑)
ですね。ただ、そうした普段の仕事の中でも、時にはピシッとスーツを着て、営業先の社長さんに会いに行って話をしたりとか。そういったシーンもあるので、いいバランスで働ける仕事かなって思います。
山口さん自身は、ここで働きながら自分の個性が発揮できてるな、と思うことはありますか?
う~ん、自分はもともとデスクワークが苦手で、じっとしとくのが嫌なタイプなので、「外に出て色んなとこに行く」というこのスタイルが合っているのかなって思います。
じゃあ、まさに営業がぴったりというか?
そうですね。パソコンとにらめっこするよりも、外に出て、体を動かして、人と話す仕事の方があっているような気がしています。
お客さんの立場で物事を考える
営業の仕事で大事にしていることや心がけていることはありますか?
一番大事にしているのは、「お客さんの立場になって物事を考えること」ですね。具体的に言うと、自分たちは材料を現場に納品したりしているんですけど、どこに置いたら作業の邪魔にならないかとか、そういう細かい点をお客さんの立場になって考えるようにしています。
あとは、電話でお客さんとかから問い合わせが多いんですよね。「この商品の値段が知りたい」とか「サイズ教えて」とか「規格はどうなってる?」とか、そういった情報を大至急出さないといけないシーンがあるんですけど、そういった場合の折り返しやレスポンスを早くするっていうのを大事にしています。
そんなところまで気配りをされているんですね。メールとかでもそうですけど、返事が早いと安心します。
そうですね。細かなところですが、そのあたりが早かったら、「お、この人できる」と思われる可能性があがります。
大事なポイントですね。仕事をしていて幸せだなぁと思ったことはありますか?
例えばお客さんから、「山口君はよう動いてくれるね」とかそういった言葉をいただいた時は幸せですね。そう言ってもらえると「もっとお客様に対してしっかりサポートしていこう」と、また自分のモチベーションがあがりますし、仕事の活力が生まれてきますね。
それはいいループですね。他にやりがいを感じるシーンはありますか?
他のやりがいで言えば、例えば施工現場では住宅とか生活に密接なものに携わるので、建物が仕上がるまでの過程が見れることですかね。クロス(壁紙)を貼っていない段階から、それを貼りました、床も貼りました、それで仕上がった後がこう!という姿をひとつひとつ進む過程を見れるのはすごく楽しいですよ。
建築家でないと見れないような現場も、体験できるんですね。
非日常的な感じじゃないですか?そういうシーンを見れるのって。しかも、実際に自分が納めた商品が、そこに形として残るというのも、やりがいかなって思います。
出来上がっていく段階から見て、完成した後はやはり達成感ありますか?
はい!それはもう~!(笑)
人間が持つレベルじゃない(汗)
逆に、仕事で大変だなぁと思うことはありますか?
入社する前にはちょっと想像としてなかったことがあって。
それは、めちゃくちゃ重たい商品を持たないといけないことです(笑)
時には「これ人間が持つレベルじゃない・・・」みたいなものもあって、初めは、本当に全く持てなくて。慣れてきたら自然と持てるようになったんですけど、半端じゃない重さの商品を階段で担いで納品するのとかはやっぱり大変ですね。
ロール状になって立っているのが壁紙(クロス)です
壮絶ですね(笑)
ちなみに重たいものだと何キロくらいあるものなんですか?
50~60キロあります。
え!?
ほとんど人を担いで階段登るみたいなレベルですね。
そうですね。腰、やられますよ(笑)
これは、やっぱり入社後びっくりしたことですね。
それはびっくりしますよね(笑)
あと、壁紙の商品カタログが大量にありましたけど、あれって中身全部は覚えきれないですよね?
全部は覚えきれないですね(笑)
実際、お仕事の時はお客さんから「こんな感じのが欲しい」って言われて、それをもとに選んで「こういうのどうですか?」と提案する感じですか?
まさにそんな感じです。イメージもそうですし、もう少し具体的に「石目調がいい」、「織物調がいい」というオーダーがあって、そこから探してくれみたいなことも多いですね。
その要望に合うものを、あの大量のカタログの中から・・・
はい。該当するものを集めてきて「こういうのどうですか?」という感じです。建物の計画の時には「プランボード」と言って、「この部屋はこのクロスで」みたいな感じで、ちっちゃいクロスのサンプルを貼っていき、イメージを共有したりします。開発の担当者はそうした仕事もしていますよ。
これがいいかな、あれがいいかな?
日々、新しい商品にも気を配っていないといけないですね。
そうですね、カタログも2年に1回、変わったりするんです。
じゃあ、すぐに新しい商品をインプットしていく感じで。
そうですね。そんなペースで新しい商品が、次々に出てくるので全部覚えるのはなかなか厳しいというのが実情です(笑)
いかにお客さんの要望をしっかり伺えるかが大事になりそうですね。
そうなんです。
ここに写っているのは、全体のほんの一部・・・
ちなみに、入社後はすぐに現場での仕事がスタートするんですか?
そうですね。入ってすぐ、お客さんの担当を任されました。最初は怖いですよ(笑)
どうしていいか分からなかったです。
相手が職人さんなら、いきなり、専門用語とかも出てきそうですね。
そうですね、専門用語もたくさんです。それは、未だに分かんないことも多いですけど(笑)
とにかく、最初の方はお客さんの方が詳しいことばかりです。だからその時期は、お客さんに教えてもらうのが一番かもしれません。そういう意味では、お客さんに可愛がってもらえる存在になるのは重要かもです。
背伸びせずに、素直に「教えてください」という姿勢でいるというか。
そうですね。「分からないので、一緒に現場行って教えてください!」とまっすぐ言います。今でも、お客さんとともに現場に行って学ぶのはよくありますよ。
納期は本当に気をつけよう
仕事での失敗談とかありますか?これは怒られたな~というエピソードとか。
えっとですね・・・いや、怒られたことがありすぎて・・・(汗)
ありすぎるんですか(笑)
それはお客さんからですか?
お客さんからですね。本当に反省案件なんですけど、商品の納期を間違えたことがあって。しかも、その商品が東京の方にしか在庫がないと・・・。
まだ福岡にあれば、すぐに引き取って届けたりとかできるんですけど、どうしようもない状態で。しかし、お客さんの工程としては『今日貼らないと、明日はもう貼れないから、どうにかしてくれ。』「どうしようもできません、すいません。」『ふざけんな!』みたいな・・・もう、すいませんと言うしかなくて・・・。
思い出すだけで胃が痛い感じですね・・・。
もーヘコみましたし、この時は心臓ばくばくでしたね。納期は本当に気をつけないといけないポイントです。
そういう時は、先輩に話を聞いてもらったりするんですか?
そうですね。「こんなミスをやってしまったんですけど、ちょっと話聞いてもらえませんか?」と。それでだいぶ楽になります。
先輩社員さんはどんな人が多いですか?
気さくな方が多くて、後輩思いですね。困っていたらいろいろ教えてくれる上司もたくさんいますし。お酒が好きな方が多いので、飲みに行ったら面白いですね(笑)
周りを見れる先輩になりたい
入社後に、自分自身の性格や心境の変化はありましたか?
学生の頃は、すごいマイペースで。嫌なこととか、面倒くさいことは全部後回しにしたりしていて・・・(笑)
では、テスト前に大変になったり?(笑)
そうですね、最後に徹夜するタイプでした(笑)
それが、社会人になるとやることが多いので、とにかく一個ずつやっていかないと終わんなくなって(笑)
とりあえず大変なことから先にやって・・・ということを意識していたんで、いい意味で「せかせか」した性格に変化したかなと思います。
仕事をしていく中で変わっていくものですか?結構私もマイペースな性格で。直さないとなぁと思っているんですけど(笑)
そうですね。それは、環境によって変化するでしょうね。自然とそういう感じになると思いますよ。「やらんと終わらん!」という状況がやってくるんで。
それに期待します(笑)
今は営業の仕事をやられていると思うんですけど、将来はどんな風になりたいですか?
近い将来でいうと、後輩に頼られるような上司になりたいですかね。まだ自分は若い方ですけど、だんだん中堅、ベテランになっていくので、若い社員が入ってきた時、いいアドバイスができたり、教えてあげたりできるような「周りを見れる先輩」になれたらいいなって思います。
素敵ですね。山口さんいま何年目になるんですか?
今年で3年です。もうすぐ4年目ですね。
後輩の方は、すでに何人かいらっしゃるんですか?
一応、一人いるんですけど、自分と一年しか変わらないんで、同じような立場です(笑)
自分が教えるっていうよりは、一緒に学んでいこうぜみたいな感じで。
山口さんが今、学んでいる先輩はどのくらい離れている方なんですか?
もう入社10~11年目の方です。もっと大先輩に教えてもらうこともあります。
自分はまだまだ日々、教えてもらっているって状態ですね。
仕事は、基本的に現場で覚える感じですか?
ほとんど現場ですね。「このクロスの必要メーター数を測ってくれ」とお客さんから言われたりするのを、先輩と一緒に現場に行って、「こうやって測って・・・」とイチから教わりました。
なんだか「職人」という感じがしますね。
家の中にあるものを売っている感覚
こうした業界の仕事に就くためには、どんなことを勉強しておくといいですか?
学生時代に勉強しておくことは、そんなにないと思います。強いて言うなら、私たちは身近にある商品というか「家の中にあるものを売っている」みたいな感覚なんですよね。なので、家に帰った時に、自分の部屋の壁紙ってどんな柄なのかなーとか。うちのキッチンってどのメーカーで、どんな特徴があるのかなーといったことを意識して見ておくのがいいのかなと思いますね。
身の回りにあるものから、興味を持つみたいな。
そうですね。それをちょっと意識して見てみる、視野を広げてみるというか。
社内に貼ってあった壁紙、こんなに可愛い柄もあるんですね!
いいですね。お店とかでも意識して見られますか?
やっぱり気になりますね。何使ってるのかなという感じで。
居酒屋に入った時も「あーこんな柄ね」とか「おぉ、これ派手やなー」とか、そんな感じになります(笑)
脳内でシミュレーションしちゃう感じなんですか?自分だったらこうするな、とか(笑)
ありますよ。「これは、こういう流れで貼ってるな」とか「もうそろそろ貼り替えないかん」とか、気にし出すと大変です(笑)
面白いですね(笑)
一種の職業病ですよ。まず店入ったら壁紙を見て、床を見て・・・。つい見ちゃいますね。
では、そういうことに興味がある人とか、好きになれそうな人は向いているかなって感触ですか?
そうですね。あと、やっぱり大事かなと思うのは学生のうちに「コミュニケーション力」をつけておくこと。いろんな経験をして、いろんな年代の人と話をしたりして、身につけておくのがいいのかなと思います。
学生時代に「これはためになったなぁ」みたいなことはありますか?
学生時代は、正直自分は遊びほうけていて・・・(笑)
社会人になったら長期休暇を取るのが結構難しいんですよね。なので、今思うのは、学生のうちに海外旅行とかに、もっと行っとけばよかったなとか、そんな後悔がひとつアドバイスかもしれません。とにかく思う存分遊んで、いろんな経験をしておいてください!
自分にできることをいろいろやってみたり、価値観を養っておくというか?
いろいろと考え方を広げる経験が力になると思います。
いろんな営業の方に話を聞いていたら、学生時代の経験が意外と営業先で話のネタになったりするんですって。趣味もたくさん持っていると、お客さんと共通の趣味があったりしたらそれが話題になって盛り上がったりすることもありますしね。
なるほど。いろいろチャレンジしてみます。
福岡の大型現場にも携わってみたい
最後になりますが、勤務地として福岡を選んだ理由や福岡で働くことの良さを教えてください。
福岡はとにかく料理が美味しいですね(笑)美味しいお酒もいっぱいですし。
髙橋会長も同じことをおっしゃっていました(笑)
あっ、そうでしたか。あとはやはり便利がいいところですね。なんというか「ちょうどいい都会」みたいな。
わかります。山口さんは、就職活動の時から「やっぱり働くなら福岡だなあ」って感じはあったんですか?
そうですね。東京をはじめ、関東の方に出る友達も結構いたんですけど、自分はあんまりそんな気持ちにならなくて。地元に残って働きたいっていう思いがありました。
福岡が肌に合うなって感じですか?
んー、そうですね。福岡は住みやすいし、いいなあとずっと思っていたので。人もあったかいですしね。あ、あと今、天神あたりも開発が進んでホテルなんかがたくさん建ってきたりしてますよね。そういった現場もあるので、これからそういった大型の現場に携われたら面白いなって思います。
あ~それはやりがいがありそうです。身近な場所の大きな施設に携われたら嬉しいですね。
今日はありがとうございました!
【企業情報】
株式会社GSタカハシ
〒810-0001 福岡市中央区天神3-10-10