INTERVIEWS
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株式会社 三立鑑定

福岡県福岡市博多区中洲中島町2-3

更新日 : 2018年3月6日
大学生編集部の私たちが聞きました!
いくの
実は三立鑑定の説明会を聞いたことがあったが、その時はあまりわかっていなかった。
たばし
まもなく4年生。いよいよ就活がはじまりドキドキしている。

佐々木社長に聞いた三立鑑定のこと


【三立鑑定にインタビューしてみた感想】
第一印象から「笑顔」がとても素敵な社長でした!ひとつの質問に対して丁寧にお答えいただいたので、最初すごく緊張していたのですが、徐々にほぐれてきました。そんな社長の人柄が社員のみなさんにも伝わっているからこそ、素晴らしい会社になっているのかなと感じました。

鑑定人とは一体・・・?

今回は、損害保険に関わる損害鑑定や評価鑑定、調査などを行う損害鑑定事務所「株式会社 三立鑑定」さんを取材!お話しいただいたのは、2級鑑定人として活躍中の隂山さんです。


今日は、よろしくお願いします。
早速ですが、まず「鑑定人」とはどんなお仕事なのか、教えてください。


わかりました。確かに、ちょっとイメージしにくいですよね。私たちは、まず損害保険会社から依頼を受け、事故原因の調査や被害状況の確認をします。そして保険として、どれだけの金額をお支払いができるか精査、鑑定するというのが、主な仕事です。


なるほど。具体的には、どんな損害・被害について鑑定をするのでしょうか?


例えば、地震や台風などの自然災害による建物への被害や、火災、工場での事故なども対象となります。


すごく幅広いんですね。基本的には、現場で鑑定をされるのですか?


そういったパターンもありますし、現場に行かず、損害状況の写真と修繕にかかる費用が記載された見積書を見比べて、鑑定する「書面査定」のパターンもあります。


現場での鑑定と書面査定の割合は、どんな感じですか?


実際のところ、書面査定の方が件数としては多いですね。それほど深刻ではなく、写真でも被害がちゃんとわかるような案件も結構あるので。


そうなんですね!なんとなく、現場の方が多いイメージでした。
基本的な1日のスケジュールを教えてください。



鑑定人の場合、必ずこれ!っていう流れは無くて。日によっては、1日中、新しい仕事はないという時もあります。予定は鑑定の依頼が入ったり、現場立会いの日程が決まってから組みはじめます。例えばですが、午前に現場に行けば、午後はその整理です。書面査定の場合は、各保険会社の事務所に訪問して、そこで書類をつくり、渡して帰ります。


日による、という感じなんですね。


ですね。それと、今は出向のような形で、大手の保険会社さんに常駐しています。なので、1日中そこで書面査定をメインで行い、たまに現場に立会い、という感じで。実は本社にはなかなか来れなくて、今日、久しぶりに来ました(笑)


他社に常駐することもあるんですね!
本社に寄らない時は、業務の報告はどのようにしているのですか?


クラウドで社員の予定を共有するツールがあるので、今日、それぞれがどこで何をしているかは、そのツールでわかるようになっています。


おぉ〜。便利ですね!

事故発生から3年後に鑑定をしたことも


現場での鑑定の大まかな流れを教えてください。


基本的には、(1)依頼を受けて(2)現場へ行き損害状況などを確認し(3)報告書を作成して(4)保険会社に提出(5)報告書を基に保険会社がお客様とやりとりをして(6)お客様に納得していただければ報告書を清書し(7)鑑定書・請求書を保険会社へ提出する、という感じです。



現場での鑑定が必要な場合は、どんなタイミングで行くんですか?


現場に行くタイミングは、保険会社さん次第ですね。調査依頼を受けたら、すぐに社内にいる人間の中で誰が行くかを決めます。


例えば事故や災害だと、発生から何日後くらいですか?


火災の場合は現場検証が終わっていれば、すぐに入ります。あとは、実際のところお客様がいつ保険会社へ事故報告をしてくるか次第ですね。3年前の台風被害の検証の依頼が来たこともありました(笑)


そんな前のことをですか!?


ご自身が加入されている保険に台風被害の補償があることに、数年経って気づかれたようです。近所の方から「台風は保険効くよ!」って教えてもらったのかもしれないですね。時間が経っていると鑑定も難しいんですけど、残された写真やお客様の話から当時の状況を整理して、報告しましたね。


鑑定結果について、お客様が納得されないことってあるんですか?


あ〜。ありますね〜。


そんな時は、納得していただくまで、説明したりとか・・・?


あ、いえいえ。そういったやりとりは、保険会社さんの方でされています。

自撮り棒の長いやつ。


鑑定する時に使う道具は、どのようなものがあるんですか?



こんな感じで、デジカメ、スケール(メジャー)、懐中電灯、傾斜計、双眼鏡などが主です。双眼鏡は、屋根の損害を見るときちょっと遠目から見るために使います。さらに高所の屋根とかは、「高所カメラ」という棒の先にカメラがついたものを使います。伸ばして使うやつですね。


自撮り棒みたいな感じですか!?


大体そんな感じですね。アレのすごく長いやつです。


*参考写真:カメラの下の部分が、すごく伸びるらしい。


現場に何の道具を持っていくかは、状況を聞いて判断しているのですか?


そうですね。屋根の損害がありそうだったら、高所カメラは持っていこう、とかですね。あと、最近はGoogle Mapも活用できますね。ストリートビューなどで、ざっくりした情報はわかるので。便利ですよ。


あ〜確かに!ではいずれ、ドローンとかも使ったり・・・?


そうなるかもしれません。特に屋根などは、立ち入ると状態が変わってしまうことがあるので、触れずに鑑定ができるメリットを活かして、すでに取り入れている方もいるようですよ。


技術が進んで、より正確に鑑定ができるようになったんですね。
それと、今さらなのですが実際のところ、何を基準に損害状況を鑑定されているのですか?


*参考写真を見ながら、教えていただきました。


例えば、地震の場合は建物にヒビが入っていないかどうか、火災だったら何がどこまで燃えてしまっているのかというところですね。それぞれの損害状況について長さや傾きまで細かく見ることもありますよ。


とても丁寧な仕事が必要とされるんですね。ちなみに火災の現場って、損害状況わかるんですか?


すごく難しいですよ。燃えて無くなってしまっていたら、元々がどんな状態だったのかがわからないので。そのわからない状態から、一度、間取りを書きなおして、使われているであろう木材の量を見積もり、いくらで建てられた家なのかを積算するといった手順になります。これが大変なんですよ。


ほとんど設計をしているような感じですね。テレビで火事のニュースを見たりすると、どう思われますか?


つい「ビクッ」となりますね。特に近場だったりすると、現場に行く可能性もありますから。

仕事中に負ってしまったケガ・・・


災害や火災の現場だと、いろいろ危険なこともあるんじゃないかと思ったんですが、隂山さんはこれまでにケガとかしたことないんですか?


それは…あります。
犬に、噛まれました(笑)


まさかの犬!!!


そうなんですよ。お客様の敷地の中でお別れの挨拶をして、門を出る時にガブっ!!みたいな(笑)
僕以外にも噛まれた方いましたし、鑑定人の中では意外とよくある事らしいですよ。



番犬だったんですかね。それにしても、イメージと違うタイプのケガでした(笑)
ケガ以外に大変だったことや辛かったこと、何かありますか?


そうですねぇ・・・。俗に言うゴミ屋敷と言われるような物件での調査ですね。


なるほど〜。


なんというか、見たことないような虫がいたり、カビだらけの現場とかでしょうか。これ、あんまり言いすぎると、学生のエントリーが減りそうですね(笑)


そういう時って、どうやって乗り越えていくんですか?


とにかく、こまめに休むことですね。


対人関係などでの精神的なストレスはありますか?


そういった面でのストレスは、全くないですね。ただ規定に沿って鑑定をして、保険を支払えない場合はあるので、それを現場で伝えないといけない時は、やっぱり少し気を使いますけどね。

天気予報はしっかりチェック


自然災害の現場に赴く仕事であることに、なんというか「覚悟」のようなものは持たれていますか?



覚悟ってほどではないですけど、災害が起こると「よし、がんばろう」とは思います。特に台風や寒波の襲来であれば、天気予報である程度わかるので、いつもしっかりチェックしています。そういう意味では、「そろそろ出番かな」っていう、予測と覚悟かもしれません。


台風のシーズンはやっぱり忙しいですか?


そうですね。だいたい7〜8月は忙しいかもしれません。


恐いなぁって思うことはありませんか?


無くはないです。現場で言えば、古い家になると、崩落の可能性があったりするので。中に入るときはおそるおそるですよ。


現場に行くということは、必然的に悲しみの中にいる罹災者がそばにいる状況で仕事をすることになると思います。それについて、抵抗はありませんでしたか?


抵抗はないですね。やっぱり「がんばろう」って気持ちで、なんとかお手伝いしたいっていう気持ちが強いので。どんな現場でも、行きたくないとは思ったことはないですね。

和気あいあいとした社風


三立鑑定の魅力的なところはどこでしょうか?


「小さな会社」であることですかね。顔と名前がみんな分かっていて、和気あいあいとしているので。前職では名前を知らない人もいっぱいいたので。


みんな分かるって、安心感ありそうですよね。会社の風通しは良いと思いますか?


いいと思いますよ。仕事終わったあとに、上司と一緒に野球を観に行ったりしたこともあります(笑)



いいですね(笑)常駐先の会社はどんな感じですか?


いま常駐している保険会社には、他の会社の鑑定人さんもいて。他の鑑定会社の方々とも、仲良くやっていますよ。


ライバル!っていう感じではないんですね。


例えば、熊本地震のときなんかも、全国から集まった鑑定人さんと一緒に仕事をしたりするので。ライバルっていうより、仲間のような感じです。お互い、相談しあうからだと思います。常駐先でも働きやすいですよ。大きい案件になってくると、「前にあの現場で会った方ですよね?」なんてのも結構あります。


鑑定人同士の絆を感じますね。

ライフスタイルの変化に合わせて転職


なぜ「三立鑑定」で働こうと思ったのですか?


もともと大学では土木を学んでいましたが、ずっと建築の仕事がしたいという思いがあって、前職はゼネコンで現場監督をしていたんです。その当時、知人がこの業界にいたことで鑑定の仕事を知ることができて。これは建築現場での知識も活きる仕事だな、と思って転職を決めました。


前職を辞めた理由はなんですか?


休みの条件ですかね。前職もやりがいはあって、大手で給料などの条件は良かったんですが、とにかく忙しくて自分の時間を持つことができなかったんですね。ちょうど子どもが生まれることもあり、東京へ転勤するという話もあったので、悩み始めました。そこから、自分のライフスタイルを見つめなおした感じですね。


東京より福岡が良いというポイントはあったんですか?


前職は広島だったんですよ。ただ妻の実家が福岡だったのと・・・家族みんながソフトバンクホークスのファンだったので(笑)それが福岡にこだわった理由かもしれません。福岡でのいまの暮らしにも、満足していますよ。


それは、福岡にいる意味がありますね(笑)

やりがいは、やっぱり感謝の言葉


仕事のやりがいを教えてください。


それは、やっぱりお客様からの感謝の言葉ですね。


鑑定人の場合、どういった時に感謝の言葉をもらうのでしょうか?


そうですね。お金の話で言えば保険から支払いがあると分かった時でしょうね。特に原因や損害状況が微妙でお客様も不安な時に「ちゃんと支払えますよ」って伝えた時、すごくホッとされるみたいで。



ほかにはどうですか?


例えば、地震被害のような場合に、現場ですぐに金額を鑑定した時でしょうか。不安そうなお客様には「大丈夫ですよ」とお声かけをします。他には、調査時の姿勢についてですかね。丁寧に鑑定している様子を見て、「しっかり見てくれてありがとう」なんて言われたりします。嬉しいですよ。


これは、答えにくいかもしれませんが、例えば、お客様によっては、高く見積もってあげたいなっていうのはありますか?


それは人間なので、多少あります(笑)
ただ、鑑定の結果は正直です。きっちり見ていますよ。


今後の目標はありますか?


今より、一人でできる範囲を増やすことですかね。鑑定人には級があって。いま2級なのですが、1級の方は、40歳くらいまでに取りたいなと思っています。

学生へのメッセージ


最後に、これから就職活動をする学生へアドバイスをお願いします。



もし鑑定人になってみたいと思う方だったら、一度3級の損害保険登録鑑定人試験を受けてみるといいと思います。うちでは、内定者の方には学生の間に受験をしてもらうようお願いしています。内容は工業高校の教科書に載っているような内容なので、勉強をしてもらえれば十分通る可能性はあります。


学生時代からいち早く取り組むこともできるんですね!もし、学生時代の自分にアドバイスをするとしたら、何を伝えますか?


そうですね〜時事問題についてですかね。「もう少しちゃんと知っておけよ」と思います!(笑)
採用試験の時も、知ってはいるけど説明ができないみたいなことがあって、それは悔しかったですね。あとは、時間厳守や、事前に計画を立てることですかね。企業説明会で、当日会場の場所がわからなくて失敗した経験とかもあって。事前に地図と行き方をしっかり確認しとけば良かったな〜って思います。


私は、これから就活が本格化するので、時事問題、押さえておきます。
今日はありがとうございました!

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【企業情報】
株式会社 三立鑑定
〒810-0802 福岡市博多区中洲中島町2-3 福岡フジランドビル7F